「生産性」思考停止しているあなたと社会へ贈るコトバ
こんばんは、栗林です。
いま流行りのちきりん本読みました。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: Kindle版
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要するにお前ら無駄なことしすぎ、生産性あげろやって本なんですけど、まあ全くもってちきりんさん言う通りだなあって思いました。
生産性あげたらゆとりもできるしスキルも磨けるしいいことまみれだよね!って。
この宇宙に存在している、あるいは存在していないっていう人は読んで損はないのかなって思います。
たしかに歴史は生産性の低いほうから高いほうへと変化してきたし、この先もそれが加速しながら進んでいくことでしょう。
そして生産性の概念を理解しない愚かな働き者たちは消耗しながら淘汰されていくのでしょう。
それが社会の大きな流れになることは愚かな怠け者の僕から見ても明らかだと思うんです。
でも、さ。
頭ではすごい共感してるし、その通りだなって理解してるんですけど、心が、おれのハートがそれでいいの?って問いかけるんですわぁ〜。
生産性あげてばっかでええのん?って問いかけてくるんすわぁ〜。
無駄なことも人生には必要とかそんな薄っぺらいこと言いたいわけじゃないんですけど、例えば、さ。
モノ作るのって楽しいじゃん?
折り紙とか泥団子とか好きじゃん?キッズはさ。
大人でもモノ作ったり手動かすの好きな人は多いと思うのよね。
知ってる人もいるかもしんないんだけど、木切ったり釘打ったりする仕事してんのよ、アタイ。
朝早いしダルいな、って思う時もあるし、くそつまんねーなこの仕事、って思うこともあるのよ。
でも、やっぱりモノ作るのって基本的には楽しい行為なのよね。
でもやっぱりくそだるいこと多いから、超越的存在にさあ栗林君あなたは今から完全に自由ですよって言われたところで、朝6時に起きて道具準備してさあお前んちの壁建ててやろうかとはならないわけっすわ。
それでも仕事だったら一応頑張れるし、その結果得られる楽しさってもんもあるんすわ。
いやまあどうしても頼むよって言われたらそりゃお前んちの壁くらいなんとかするけどさ。
で、さ。
生産性の話に戻るんですけど、正直大工の生産性なんてクソほど低いんですよね。
インターネットのサービスみたいに顧客が何千万人とはならないし、製造業みたいに工場で1日10万個とか作れないし、橋とかダムとか作る時みたいにクソでかい重機とか使えないし、周りの道路に囲まれた狭い土地のなかでなんとかかんとかマンパワーで頑張らなきゃいけないことが多い仕事なんですよ。
個人的には一番最後まで工業化しきらない領域が建築なんじゃないかと思ってます。
そんなに規模がでかくない建築の話ね。
でもそれゆえにまだ人が手で作る喜びが残されてるゾーンでもあるわけですよね。
上に書いたみたいに、趣味じゃなくて仕事で。
じゃあ大工の生産性が上がったらどうなるかっつったら、そりゃあロボットしかないっしょー!
10年でできるのか100年かかるかは分からないですけど、まあ近い将来ほとんど人工知能つんだロボットになりますわな。
そしたらさ、だるいなーって言いながらも楽しんでたおれらの楽しみとか幸せはどうなっちゃうん?
そりゃまあそこまでして手動かしたいんなら趣味でDIYやれよって言われると思うんですけど、そういう話をしてないだろ今は!
人なんてほとんどは弱くて怠惰で卑しい存在なんだから、さあお金もあげる時間もあげる君は今から自由よって言われたら87パーセントの人はベッドから出ません。
6パーセントはセブンイレブンに出かけてパン買うくらいで、5パーセントは自由に絶望して自殺して2パーセントくらいがほんとに自分のやりたいことを見つけてキラキラした人生を送るんです。
でもその2パーセントの人たちは、実は今この瞬間にもやりたいことをやってキラキラした人生を送っています。
!!!
とはいえ、仕事に子育てに介護に、現代の僕らにはまだまだ時間と余裕が足りないから、せめて次の日の仕事のことを気にしてセックスを断っちゃうような不幸をなくすくらいには生産性はあげなきゃいけないかもね。かーもね、はいっ!
でもこの生産性スパイラルを駆け上がった先に広がってるのは腹減ったらセブンイレブンでパン食って寝たい時に寝るだけの人生だよ。
さ、最高や〜〜〜〜〜〜〜
100年先も頑張れ、セブンアンドアイホールディングス!
おわり